森の日記: 9月 2017

2017年9月30日土曜日

9月のSan Mateoファーマーズ・マーケット

 相変わらず、週末になるとよくCollege of San Mateoのファーマーズ・マーケットを訪れています。




 これは9月末頃の様子。この時期になると、マーケットの一番端の辺りでハロウィン用の変わった形のカボチャを売っています。面白いね〜。




 カボチャと反対側の端近くには毎回、鮮魚を扱う店が出ています。年中置いているのはサーモン、エビなど。季節によってはカレイ、ニシン、ダンジネスクラブなんかが買えることもあります。それなりに値段が高いんですが、新鮮なので味は美味しい。





 桃やプラムなどを主に扱うお店、Kashiwase Farms。店内では夏より桃の種類が減って、プラムが優勢になっている感じがしました。上のプラムを3種類試食してみたけど、どれも甘酸っぱくてよかった。



 プラムのほか、秋らしく梨やブドウ、柿、ザクロなどを出品しているお店が増えています。上はいつものぞいているCountry Rhodesという農園の梨と、CMC Farmsのブドウとザクロ。



 こんな感じでまだ夏野菜も売っていますが、カボチャや根菜の種類が増えているのも秋な感じ。



 今回はKAY FARMというアジア系の野菜を多く扱う店で、写真奥にある青梗菜っぽい白っぽい葉野菜を購入。Freznoの農園だそう。Freznoって、この間ヨセミテに行った時に通り過ぎた街だな……。炒め物にもスープにも使いやすくて美味しかったです。


 スーパーにはない変わったリンゴがたくさん売っているPrevedelli Farmsを見てみたら、“Mutsu”っていう種類がある。これ、たぶん日本の「陸奥」のことだよね〜と、面白そうなので数個買ってみました。


 そのほかPrevedelli Farms では“Red Kuri Squash”というカボチャも発見。お店の人は「日本のカボチャだよ〜」と言っているんだけど、そうなの? 少なくとも東京の普通のスーパーで売っている栗カボチャは深緑色の皮のやつが多いんだけど。でもまあ見た目が可愛いし、興味があるので買ってみよう……後から調べたら金沢辺りで多く栽培されている赤皮栗カボチャという種類があるらしいので、たぶんそれですね。



 切ってみるとこんな感じ。深緑色の栗カボチャより皮も中身もちょっと柔らかめの印象。甘みが強く、煮物、スープ、焼きプリンなどにして食べたらとても美味しかった。


 前回も行ったドイツ風ケーキの店Hahdoughではチーズケーキを購入。チーズケーキにはマンダリン風味とプレーンの2種類があります。



 お店の人は「マンダリンがおすすめ」と言っていたんだけど、シンプルなやつが食べたい気分だったのでプレーンを選んでしまった。ごめんよ。


 あとは、夏には見なかったMokka Mousse TorteとTriple Chocolate Mousseというケーキがありました。後日、この2種類も買ってみましたがチーズケーキともども好きなタイプのケーキだったな(ドイツ風のケーキなら割となんでも好き)。

2017年9月29日金曜日

SFMOMAのカラフルなトイレが面白かったという話(San Francisco)

 SFMOMA(San Francisco Museum of Modern Art)が好きで、こちらのエントリに書いたSoundtracks以外の展示も何度か見に行っています。 


 で、気付いたんですけど、SFMOMAのトイレってフロアごとに色が違うんですよね。例えば7階のトイレは緑色なんですが、2階はその補色の赤になっています。そして単に色違いなだけじゃなく、トイレ全体が一色に染め上げられている点が変わっています。



 たまたま無人だったので撮影できた7階のトイレはこんな感じで、壁も床も天井もひたすら緑。トイレにいる間はこの原色の緑色だけをずっと見続けることになります。そのせいでトイレから出ると視界がチラついて、外の世界の色がちょっと変に見える(おそらく、ある色をじっと見続けた後に別の場所に視点を移すと、その色の補色が残像として見えるため)。同行者と「なにこれクラクラする……!」「これも現代美術の一種なのかな……」みたいな会話をしていました。 

 さらに、ほかの階のトイレがどんな色なのか気になって、うっかり全フロア回って確かめてしまった……。いろんな意味で特徴的なトイレなので、SFMOMAに行った際に寄ってみると面白いかもしれません。 

2017年9月28日木曜日

[ESL : De Anza]テストで使うBlue BookとScantron

 De Anza CollegeのESLでは、クラスごとに学期の中頃にはMidterm Exam、学期末にはFinal Examというテストをそれぞれ実施します。日本の中学校や高校にある中間テスト/期末テストのイメージですね。で、とあるクラスの講師がMidterm Exam前に「テストでScantronを使うから、次回の授業の時に持ってくること」と言うのですが、Scantronって何だろう…?(聞いたことない)。休憩時間に講師に質問すると、どうもテストに使う用紙らしく「De AnzaのBookstoreで売っているから店員さんに聞いてみて」とのこと。

 別のクラスでは「試験でGreen Bookを使うから、次の授業で持ってきてね!」と言われました。これもBookstoreで売っていて、テスト時にエッセイ(小論文)などを手書きでまとめて提出するための薄いノートみたいなものらしい。ようするにDe Anzaでは各種のテスト用紙を事前に学生が自分で買って、試験時に教室に持ち込む必要があるわけです。


 Bookstoreに行って探してみると、店員に聞くまでもなくすぐに用紙類が見つかりました。エッセイ用の薄いノートはGreen BookじゃなくてBlue Bookっていう名前みたいだけど。Scantronは写真の通り、日本の各種試験でもよく使うマークシートの用紙でした。

 なお、De AnzaのESLではMidterm/Final Examのほかに任意のタイミングでQuizと称して小テストを実施するクラスが多いです。Quizは事前に予告されていることもありますが、抜き打ちのことも。成績はMidterm/Final Examだけでなく、Quiz、出席率、授業への参加態度、プレゼンテーションの出来具合、その他の提出物(宿題)などで総合的に判断されます。どの要素を何パーセントずつ成績に反映するかの基準はクラスごとに異なり、学期の最初に配布されるシラバス(Green Sheet)に詳細が明記してあります。4年制大学への編入を目指す学生にとって、成績は高いGPAを維持するために重要です。そのため、多くの講師はFinal Examよりも前に「現時点での成績見通し」を教えてくれます。その時点で目標の成績に達しそうにないことがわかったら、Final Exam前に当該のクラスをドロップし、次の学期に単位を取り直す方が効率がいいためです。

 ただ、この「成績見通し」をよく見てみると、けっこうな確率で宿題用アプリケーションのトラブルによる間違った減点や、講師の勘違いに起因する採点ミスなどが含まれています。なので、みんな細かく採点状況をチェックして積極的に講師に文句を言い、修正してもらっているみたいでした。採点基準は明快、でも一方でうっかりミスが多いっていうのはなんだかアメリカのカレッジっぽいですね……。

2017年9月27日水曜日

Pho Spot(Sunnyvale)

 よく行くSunnyvaleのベトナム料理店。けっこう美味しいのに夜はいつも空いていて(アルコール提供のライセンスがないからかな?)、待たずに座れるところが便利です。


 ひと通りいろいろなメニューを食べた結論としては、生春巻き(Fresh Spring Rolls)と海鮮焼きそば(Egg Noodle Stir-Fry: Seafood)が一番好き。もちもちした生春巻きはエビ、豚肉、春雨、ミントとパクチーが入ったオーソドックスなタイプ。


 海鮮焼きそばは大きめに切ったブロッコリー、ニンジン、チンゲン菜、イカとエビのほかに、カニカマと薩摩揚げっぽい魚の練り物が入っています。ジャンクな味なんだけど、謎に良い匂いがして旨いのです。何の調味料を使っているのかな〜? 自宅で李錦記の海鮮醬と蒜蓉豆鼓醤を混ぜてそれっぽい焼きそばを作ってみたことがあるんですが、当然ながらちょっと違うんですよね。


 今回は上の2品のほかにワンタンスープ(Wonton Soup)を注文。エビと豚肉のワンタンがたくさん入っており、好みでバジルやモヤシ、唐辛子を足して食べます。フォーのスープが美味しい店なので、当然こういうスープも良い味。

 店名になっているフォーももちろん美味しいんですが、つい海鮮焼きそばを頼みがちなので結局あまりほかの麺類を食べていない気がする……。このほか、頼んでみたことのあるメニューの中では串焼きにしたハーブ風味の鶏肉(Lemongrass Chicken Skewers)やベトナム風のチャーハン(Fried RiceというかCom Chien)も良かったです。

2017年9月26日火曜日

[ESL : De Anza]Google Docsとシソーラス(ESL252)

 以前のエントリーで書いたように、De Anza CollegeのESL252(リーディングのクラス)では宿題としてたびたび文章の要約(サマリー)を作成する必要があります。手書きでもプリントアウトでも紙で提出しさえすれば何で作成してもいいのですが、ある日、講師の人が「宿題のサマリー、みんな何を使って書いているの? Wordでも何でもいいけど、Google Docs いいよ。Google Docsおすすめ」みたいな感じでGoogle Docsを激賞し始めて面白かったです。何がいいって、「無償で使えるし、同じ画面内ですぐthesaurus(シソーラス、類語辞典)を引けるのがすごくいい」らしい。

 サマリーを作成する際にはこのエントリーで書いたように、元の文章をそのまま使うことはせずに自分の言葉に置き換える(パラフレーズする)ことが求められます。この置き換え作業をする時に、シソーラスが手軽に引けると便利なんだそうな。


 実際にGoogle Docsに適当な単語を入力して右クリックし、ドロップダウンメニューから「Define ‘入力した英単語’」を選ぶと、画面の右側に英英辞典のように意味が表示されます(下のような感じ)。


 講師が言っていたシソーラスというのは、この欄に出てくる「synonyms(類義語)」の一覧のことらしい。私は普段ロングマン英英辞典のオンライン版を使っているんですが、確かに文章を作りながら引くならGoogle Docsの辞書機能の方が速いかもしれませんね〜。

2017年9月25日月曜日

リック天文台(Lick Observatory、Mt Hamilton)

 去年サウスベイを車で移動している際、San Joseの山の上の方に白いドーム型の建物を見つけて気になっていました。調べてみるとLick Observatory(リック天文台)というUniversity of Californiaが管理している天文台で、毎年6月〜8月の夜間に一般向けの見学プログラム「Summer Series」を実施しているらしい。シリコンバレーは田舎なので、街の明かりを離れてちょっと山の方に行くとそれだけでけっこう綺麗な星空が見えます。「天文台ならもっと凄い星が見えそう!行ってみたい!」と盛り上がったのですが、既にその年の分のSummer Seriesのチケットは売り切れ。人気プログラムなんだね。残念……。というわけで、改めて翌シーズンのチケットが売り出されるのを待って今年の夏休みに訪問することにしました。

 天文台まではDe Anza CollegeのあるCupertinoから車で1時間半ほど、San Joseダウンタウンからは1時間ほどの距離です(くねくねした山道を登っていきます)。夜間に訪問したので周囲が暗くてまともな写真が残っていないのですが、天文台のInstagramアカウントを見ると雰囲気がわかるでしょうか。



 天文台のMain Buildingの中はこんな感じ。廊下に天文台の歴史や望遠鏡の概要を説明する写真が飾られているほか、観測した夜空の写真や古い天体観測の機材などを展示したギャラリー、ギフトショップなどがあります。建物の両端にあるドームにはそれぞれ40インチのNickel 1-meter Reflector、36インチのGreat Lick Refractorという大きな望遠鏡が設置されており、この日は40インチの望遠鏡で土星を見ることができました。


 上の写真、廊下の奥の方に並んでいるのが土星を見るためドームに入る順番を待っている人たちです。順番が来ると、10人くらいのグループごとにドームの手前にある照明を落とした小さな部屋に案内され、そこでUC Santa Cruzに所属するボランティアスタッフから土星について簡単に説明を受けます(質問することも可能)。どうもこれは、望遠鏡のあるドーム内の暗さに目を慣らすためらしい。続いてドーム内に案内され、説明員の指示に従って大きな望遠鏡を覗くと確かに土星が見える…!輪っかまではっきり見えて、惑星のミニチュアが中空に浮かんでいるみたいでした。楽しい。

 建物内にある大きな望遠鏡のほか、屋外にも複数の小さめの望遠鏡が設置されていていろんな星や星雲を観察できます。それぞれの望遠鏡に操作担当のボランティアスタッフがついて、どんな星が見えるか教えてくれるわけです。「こんな星が見たい」とリクエストすると、(可能なら)望遠鏡の向きを調節して見せてくれます。


 さすがに天文台のある場所なので周囲に邪魔な明かりが少なく、肉眼でも他の場所に比べると段違いにたくさんの星が浮かんだ奥行きのある夜空を見られます。この日は雲が多かったのですが、夜遅く23:00頃になると晴れてきて、夏の大三角や天の川を肉眼で確認できました。天文台の周辺は携帯電話の電波が弱いんですけど、めげずに「Star Walk 2」など星の名前を調べられるスマートフォンアプリを起動。いろんな星座を確認できて面白かったです。

2017年9月24日日曜日

[ESL : De Anza]等位接続詞の語呂合わせ「FANBOYS」(ESL253)

 De Anza CollegeのESL253(文法のクラス)で聞いた、簡単な接続詞の語呂合わせ「FANBOYS」に関するメモです。「FANBOYS」とは、以下の7種類の等位接続詞(coordinating conjunction)の頭文字を組み合わせた語呂合わせです。

for
and
nor
but
or
yet
so

 等位接続詞は、それぞれ単体で独立した意味を持つ2つの文章を並列につなぐ際に使う接続詞ですね。例えば、以下のような2つの独立した文章があるとします。

Halloween has its origins in ancient Celtic celebration. 
In recent years it (Halloween) has spread all over the world.

 この2つを並列につなぐ場合、最初の文章と2番目の文章は逆説なのでbutを使います。

Halloween has its origins in ancient Celtic celebration, but in recent years it has spread all over the world.

 と、まあこういった等位接続詞の使い方については中学校で習ったと思うんですが、「FANBOYS」のうちforの意味だけイマイチよくわからないな……と思ったのでメモしておきます。改めてロングマン現代英英辞典(Longman Dictionary of Contemporary English 6th Edition)を引いてみると、接続詞としてのforは理由を示す(used to introduce the reason for something)らしい。例文としては ”I cannot tell whether she is old or young, for I have never seen her.” が挙げられています。なるほど〜、ようするにbecauseに近い意味で使うんだな。

2017年9月23日土曜日

ヨセミテ国立公園[3](Yosemite National Park)

 前のエントリーの続き、夏休みのヨセミテ旅行の3日目です。今回の旅行は「体調がいまいちだし、とにかく無理しない」というのが基本方針なので、最終日は観光はそこそこにして早めに帰宅します。


 まずは帰り道の途中で、有名な花崗岩の一枚岩El Capitanがよく見えるひらけた場所に寄ります。駐車場はないので、路上に車を止めてしばし大岩を観察。天候のせいでうっすら霞がかって青っぽい色に見える。ロッククライミングをする人も多いらしいのですが、距離が離れていたのと曇っていたのとで人影は確認できませんでした。



 続いて、川沿いの道を車で走ってValley Viewと呼ばれる景勝地へ。ここはすごく綺麗だった。やはり岩山のあたりが青く霞んでモヤッとしているので、晴れてる時にも見てみたいな〜。天候が曇り気味だったので、どの名所に行っても総じて「いまも綺麗なんだけど、ピカピカに晴れていたらさらに感動的な景色に違いない」と脳内で補正する感じの旅行でした。

 最後に宿の話をしておくと、今回は公園内のホテルが予約できなかったので公園外にあるEvergreen Lodgeに泊まりました。Yosemite Valleyからは車で1時間くらい。写真を撮り忘れたのですが、部屋は広さも内装の綺麗さも申し分なかったです。私が泊まった時はあいにく曇り空でしたが、天気が良ければ夜にはすごい星空が見えるらしい。


 「ヨセミテで食べるご飯は総じてそんなに美味しくないらしい」と聞いていたのでまったく期待していなかったのですが、ホテルの敷地内にあるレストランはけっこう美味しくてよかったです。夜には外で火が焚かれており、自分でマシュマロを焼いてスモアを作れるサービスがあってそれも楽しかったな〜。

2017年9月22日金曜日

ヨセミテ国立公園[2](Yosemite National Park)

 前のエントリーの続き、夏休みのヨセミテ旅行の2日目です。1日目から引き続き天気が不安定で午後から雨になる可能性もあったため、早めの時間にGlacier Pointなどの「ヨセミテといえば」な見所を可能な限り回る方針にしました。宿からGlacier Pointまでは車で1時間程度。アメリカの国立公園って広いよね……。


 Glacier Pointは高所からYosemite Valleyを見渡せる展望ポイントで、1日目のTunnel Viewの写真にうっすら映っていたハーフドームをこんな感じでより近くから見られます。曇り空でも絶景ですが、天気が良かったらもっと凄いんだろうな〜。


 Glacier Pointから駐車場まで降りていく帰り道にいたリス。ここだけではなく、公園内のあちこちでリスを見かけました。Glacier Pointの後は昼ご飯を食べようと土産物やフードコートが集まっているYosemite Village付近に向かったのですが、昼頃の時間帯になると駐車場がぜんぜん見つからない! 数十分も周囲をさまよい、ようやく車を止めるスペースを見つけた時にはすでに疲れ果てている始末。この辺、もう少し計画的に行動しないとダメだったな〜と反省しました。


 午後はYosemite Fallを目指します。自家用車で移動するとまた駐車場が見つからなさそうだったので、公園内を走っているシャトルバスを利用しました。 


 ヨセミテ滝は写真の通り多段構成になっていて、Upper Yosemite Fallが 1430フィート(436メートル)、Lower Yosemite Fallが320フィート(97メートル)、その間(the middle cascades)が675フィート(206メートル)という大規模なもの。山道を頑張って数時間歩くとUpper Yosemite Fallを間近にできるんですが、今回は無理しない方針でLower Yosemite Fallだけじっくり見ることに。


 これがLower Yosemite Fall。夏場でも水量があってけっこう迫力ある。



 滝の下流。

 この後はまたシャトルバスでMirror Lakeに移動しました。シャトルバスの停留所から平坦な道を20分ほどてくてく歩くと湖に着きます。 




 天気が良ければそれこそ鏡のように周囲の景色や空を反射するのかもしれないけど、この日は曇り空だったので「普通に綺麗な小さい湖」という感じ。そして湖の中に入って水遊びをしている人たちがけっこういて、みんな寛いでいる……夏休みっぽい(3日目に続く)。