先日、サンフランシスコのベトナム・フュージョン料理の店The Slanted Doorに行って以来ずっと、「もっと普通のベトナム料理店でご飯食べたい…」と思っていました(その時のエントリはこちら)。The Slanted Doorの料理はクリーンで上品でとても美味しく、スタッフもお店も洒落ていてとてもよかったです。よかったんですが、逆にあそこになかったもの———具体的には「別皿で供される山盛りのハーブ」とか「自分で追加できる調味料」なんかを求めて、もっと庶民的なベトナム料理店に行きたくなってしまったわけです。さらに付け加えると、もう1回美味しいバインセオが食べられれば言うことはない(バインセオ好き)。
というわけでベトナム系の住民が多そうなSan JoseやMilpitasあたりの地域で、バインセオが美味しそうな店を探して行ってみることにしました。たどり着いたのはMilpitasのAnh Hong。店内に入るとベトナム系の家族連れのお客さんばかり。円卓で鍋を囲んでいる人が多いなと思ったら、この店は「7 Courses of Beef(Bo 7 Mon)」という牛肉を中心にしたコースが売りで、このコースにベトナム風しゃぶしゃぶのような料理が含まれているみたい。ただ、今回はバインセオを食べたかったので、コースは避けてアラカルトで注文しました。

注文を済ませると(おそらく注文の内容が何であれ同じように)、ハーブの盛り合わせとベトナム風なます、キュウリ、もやしなどが運ばれてきます。山盛りのハーブにはミント、シソのほか、なんだかよくわからない細長い葉(おそらくタデの一種)が含まれている。「あれっ?」と思ったのは、乾燥した状態のライスペーパー(生春巻きの皮)が一緒に出てきたこと。「どうしたらいいの?」と店員に尋ねると、ボウルにぬるま湯を持ってきてくれて「これでライスペーパーを戻して、料理を好きに包んで食べてね」ということらしいです。へ〜、面白いね。

夫は暑いのでシンハービールを注文(私はアイスティーを飲んでいました)。

揚げワンタンのスープ、Hoành Thánh Tôm(Crispy Wonton Soup)。普通のワンタンスープよりこってりしていますが、揚げた皮が香ばしくて予想よりもかなり美味しい。

Chà Giò Sài Gôn(Saigon Egg Rolls)、揚げ春巻きですね。あまり考えないで注文したので揚げ物がかぶってしまったんですが、ハーブと一緒にレタスで巻くと比較的あっさり食べられます。なますを添えても合いました。周りに巻きつけてあるのは、細いライスヌードルを編み上げたようなもの。

エビ、豚肉、もやしなどが入ったBánh Xèo(Vietnamese Crepe)。やはりハーブと一緒にレタスに巻いて食べます。これはけっこう良いバインセオでした。また食べたい。

メニューに記された名前を見てもなんだかよくわからないのだが、肉の入った料理を1つ試してみようということで注文したBò Cuòn Tòm Bánh Hòi(Grilled Beef and Shrimp Rolls w/ Rice Cake)。巻物の具としてとても良いメニューで、頼んで正解でした。エビの周りに牛肉を巻きつけ、甘辛スパイシー方向の濃いめの味付けでこんがり焼いてある。なますやハーブと一緒にライスペーパーで巻いても、レタスで包んでも美味しい。揚げ春巻きに巻いてあったのと同じ編み上げライスヌードルが添えられているのですが、これは食べきれませんでした。
当初の予定通り、バインセオとハーブがたくさん食べられたので満足。自分でライスペーパーを戻して、好きなように具を巻いて食べるのも面白かったです。今度は「7 Courses of Beef(Bo 7 Mon)」を注文してみたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿