サンフランシスコのグルメガイドなんかを調べると必ず載っている有名店、Tartine Bakery & Café。ベイエリアに2年も住んでいて初めて来ました。場所はMission Dolores Parkの近く、Guerrero St.沿いにあります。週末の昼頃に行ったら店の外まで行列ができていましたが、回転が速いので予想よりも短い時間(20分くらい?)でレジ前まで到達。サンドイッチやタルトを注文して番号札をもらい、席に着いてしばし待ちます。


ベシャメルソース、トマト、グリュイエール、フロマージュブランを載せたクロックムッシュ(Croque Monsieur)。かすかに酸味のあるカントリーブレッドにベシャメルソースとチーズの組み合わせが美味しい。付け合わせには小さいニンジンがゴロッとついてきます。「なにこれ…?」と思って食べてみると、辛味と酸味のあるピクルスでした(けっこうピリッとしっかり辛いタイプ)。この日はドリンクとしてアイスティーを注文しましたが、クロックムッシュの塩気がちょっと強めで、さらにこういうピクルスまで付いてくるとビールでも飲んだ方がいいんじゃないかという気がしてくるな〜(実際、ドリンクメニューにはワイン、ビールなどのアルコールもあります)。

パストラミとグリュイエール・チーズを挟み、ホースラディッシュで風味付けしたサンドイッチ(Hot Pressed Sandwich --- Pastrami)。アメリカのホットサンドらしく、大量のバターを塗って焼いたパンのボリュームがすごい。パンは中身のもちもち感を残しつつ、表面はカリッと焼かれています。こちらも全体的にちょっと塩が強めだけど、パストラミ、チーズ、パンの全部が良い味。
初めて行ったので注文の加減がわからず、食事系のメニューを2種類頼んでしまいましたが、これは2人で食べるには明らかに多すぎでした。というわけでパストラミのサンドイッチは一部お持ち帰りにしましたが、翌日トースターで温め直して食べてもけっこう美味しかったです。

一番好きだったのは、看板メニューの1つだというバナナ・クリーム・タルト(Banana Cream Tart)。4インチと9インチの2種類があって、これは小さい方ですね。小さいとはいっても、ゆうに10cm以上のサイズがあります。軽めの生クリームの下にバナナスライスとカスタードクリームを敷き、タルト部分はザクザクした固めのパイに近い食感で、内側にチョコレートとキャラメルが塗ってある。見た目の迫力に反して甘さ控えめかつバランスの良い味で、案外あっさり食べられます。
こちらはテイクアウトしたクロワッサンとブラウニー、レモン・クリーム・タルト(Lemon Cream Tart)。クロワッサンは層が細かく詰まってずっしりしたタイプで、サクサクしつつ食べ応えがあって美味しい。ブラウニーはごく普通で、そんなに強い印象は残っていません。レモン・クリーム・タルトはかなり酸味を効かせたタイプのケーキでした。甘味もバナナ・クリーム・タルトと比べると強めで、くっきりはっきりした味。タルト部分はクッキー生地に近い食感で美味しい。私はけっこう好きですが、酸っぱいのが苦手な夫は2口くらい食べてギブアップしていました。総じて「創業者がフランスで旅&修行した経歴の持ち主」と聞いて想像していたよりも、かなりアメリカ寄りな感じのパンとケーキだったな〜。
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