森の日記: CA:観光
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2017年10月6日金曜日

Cupertinoの廃墟、Vallco Shopping Mall(Cupertino)

 一昔前、日本でピエリ守山という廃墟モールが話題になりましたね。同じようにからっぽの廃墟と化したショッピングモールがDe Anza Collegeのすぐ近くにもありました。



 CupertinoにあるVallco Shopping Mall。こんな感じでほとんどの店が閉店しており、モール内は薄暗くがらんとしています。AMC Cupertino Square 16という映画館目当てで何度か訪れたことがあるんですが、行くたびに店の数が減っていく恐怖……!現在では映画館以外に生きている店は、Dynasty Chinese Seafood Restaurantという中華料理店くらいしかない。 

 当然ながら全然お客さんがいません。人がたくさんいるのを見たのはマーベル映画が封切りになった時だけですね……(あ、それと、ランチ/ディナー時に客足がピークを迎えたDynasty Chinese Seafood Restaurantも混んでいたな。空席待ちのお客さんが店の前でたくさん待っていました)。 

 さすがにこの状況はダメだろう……ということで不動産開発業者が市にVallco再開発の提案を出していたのですが、The Mercury Newsのこの辺の記事を読むと2016年11月の住民投票で否決されてしまったとのこと。ショッピングモールだけでなく住宅地やオフィス、公園の建設も含む大規模な再開発計画だったため、「渋滞がひどくなる」「公立の学校がいっぱいになってしまう」ことなどを危惧して反対する住民が多かったようです。

2017年9月29日金曜日

SFMOMAのカラフルなトイレが面白かったという話(San Francisco)

 SFMOMA(San Francisco Museum of Modern Art)が好きで、こちらのエントリに書いたSoundtracks以外の展示も何度か見に行っています。 


 で、気付いたんですけど、SFMOMAのトイレってフロアごとに色が違うんですよね。例えば7階のトイレは緑色なんですが、2階はその補色の赤になっています。そして単に色違いなだけじゃなく、トイレ全体が一色に染め上げられている点が変わっています。



 たまたま無人だったので撮影できた7階のトイレはこんな感じで、壁も床も天井もひたすら緑。トイレにいる間はこの原色の緑色だけをずっと見続けることになります。そのせいでトイレから出ると視界がチラついて、外の世界の色がちょっと変に見える(おそらく、ある色をじっと見続けた後に別の場所に視点を移すと、その色の補色が残像として見えるため)。同行者と「なにこれクラクラする……!」「これも現代美術の一種なのかな……」みたいな会話をしていました。 

 さらに、ほかの階のトイレがどんな色なのか気になって、うっかり全フロア回って確かめてしまった……。いろんな意味で特徴的なトイレなので、SFMOMAに行った際に寄ってみると面白いかもしれません。 

2017年9月25日月曜日

リック天文台(Lick Observatory、Mt Hamilton)

 去年サウスベイを車で移動している際、San Joseの山の上の方に白いドーム型の建物を見つけて気になっていました。調べてみるとLick Observatory(リック天文台)というUniversity of Californiaが管理している天文台で、毎年6月〜8月の夜間に一般向けの見学プログラム「Summer Series」を実施しているらしい。シリコンバレーは田舎なので、街の明かりを離れてちょっと山の方に行くとそれだけでけっこう綺麗な星空が見えます。「天文台ならもっと凄い星が見えそう!行ってみたい!」と盛り上がったのですが、既にその年の分のSummer Seriesのチケットは売り切れ。人気プログラムなんだね。残念……。というわけで、改めて翌シーズンのチケットが売り出されるのを待って今年の夏休みに訪問することにしました。

 天文台まではDe Anza CollegeのあるCupertinoから車で1時間半ほど、San Joseダウンタウンからは1時間ほどの距離です(くねくねした山道を登っていきます)。夜間に訪問したので周囲が暗くてまともな写真が残っていないのですが、天文台のInstagramアカウントを見ると雰囲気がわかるでしょうか。



 天文台のMain Buildingの中はこんな感じ。廊下に天文台の歴史や望遠鏡の概要を説明する写真が飾られているほか、観測した夜空の写真や古い天体観測の機材などを展示したギャラリー、ギフトショップなどがあります。建物の両端にあるドームにはそれぞれ40インチのNickel 1-meter Reflector、36インチのGreat Lick Refractorという大きな望遠鏡が設置されており、この日は40インチの望遠鏡で土星を見ることができました。


 上の写真、廊下の奥の方に並んでいるのが土星を見るためドームに入る順番を待っている人たちです。順番が来ると、10人くらいのグループごとにドームの手前にある照明を落とした小さな部屋に案内され、そこでUC Santa Cruzに所属するボランティアスタッフから土星について簡単に説明を受けます(質問することも可能)。どうもこれは、望遠鏡のあるドーム内の暗さに目を慣らすためらしい。続いてドーム内に案内され、説明員の指示に従って大きな望遠鏡を覗くと確かに土星が見える…!輪っかまではっきり見えて、惑星のミニチュアが中空に浮かんでいるみたいでした。楽しい。

 建物内にある大きな望遠鏡のほか、屋外にも複数の小さめの望遠鏡が設置されていていろんな星や星雲を観察できます。それぞれの望遠鏡に操作担当のボランティアスタッフがついて、どんな星が見えるか教えてくれるわけです。「こんな星が見たい」とリクエストすると、(可能なら)望遠鏡の向きを調節して見せてくれます。


 さすがに天文台のある場所なので周囲に邪魔な明かりが少なく、肉眼でも他の場所に比べると段違いにたくさんの星が浮かんだ奥行きのある夜空を見られます。この日は雲が多かったのですが、夜遅く23:00頃になると晴れてきて、夏の大三角や天の川を肉眼で確認できました。天文台の周辺は携帯電話の電波が弱いんですけど、めげずに「Star Walk 2」など星の名前を調べられるスマートフォンアプリを起動。いろんな星座を確認できて面白かったです。

2017年9月23日土曜日

ヨセミテ国立公園[3](Yosemite National Park)

 前のエントリーの続き、夏休みのヨセミテ旅行の3日目です。今回の旅行は「体調がいまいちだし、とにかく無理しない」というのが基本方針なので、最終日は観光はそこそこにして早めに帰宅します。


 まずは帰り道の途中で、有名な花崗岩の一枚岩El Capitanがよく見えるひらけた場所に寄ります。駐車場はないので、路上に車を止めてしばし大岩を観察。天候のせいでうっすら霞がかって青っぽい色に見える。ロッククライミングをする人も多いらしいのですが、距離が離れていたのと曇っていたのとで人影は確認できませんでした。



 続いて、川沿いの道を車で走ってValley Viewと呼ばれる景勝地へ。ここはすごく綺麗だった。やはり岩山のあたりが青く霞んでモヤッとしているので、晴れてる時にも見てみたいな〜。天候が曇り気味だったので、どの名所に行っても総じて「いまも綺麗なんだけど、ピカピカに晴れていたらさらに感動的な景色に違いない」と脳内で補正する感じの旅行でした。

 最後に宿の話をしておくと、今回は公園内のホテルが予約できなかったので公園外にあるEvergreen Lodgeに泊まりました。Yosemite Valleyからは車で1時間くらい。写真を撮り忘れたのですが、部屋は広さも内装の綺麗さも申し分なかったです。私が泊まった時はあいにく曇り空でしたが、天気が良ければ夜にはすごい星空が見えるらしい。


 「ヨセミテで食べるご飯は総じてそんなに美味しくないらしい」と聞いていたのでまったく期待していなかったのですが、ホテルの敷地内にあるレストランはけっこう美味しくてよかったです。夜には外で火が焚かれており、自分でマシュマロを焼いてスモアを作れるサービスがあってそれも楽しかったな〜。

2017年9月22日金曜日

ヨセミテ国立公園[2](Yosemite National Park)

 前のエントリーの続き、夏休みのヨセミテ旅行の2日目です。1日目から引き続き天気が不安定で午後から雨になる可能性もあったため、早めの時間にGlacier Pointなどの「ヨセミテといえば」な見所を可能な限り回る方針にしました。宿からGlacier Pointまでは車で1時間程度。アメリカの国立公園って広いよね……。


 Glacier Pointは高所からYosemite Valleyを見渡せる展望ポイントで、1日目のTunnel Viewの写真にうっすら映っていたハーフドームをこんな感じでより近くから見られます。曇り空でも絶景ですが、天気が良かったらもっと凄いんだろうな〜。


 Glacier Pointから駐車場まで降りていく帰り道にいたリス。ここだけではなく、公園内のあちこちでリスを見かけました。Glacier Pointの後は昼ご飯を食べようと土産物やフードコートが集まっているYosemite Village付近に向かったのですが、昼頃の時間帯になると駐車場がぜんぜん見つからない! 数十分も周囲をさまよい、ようやく車を止めるスペースを見つけた時にはすでに疲れ果てている始末。この辺、もう少し計画的に行動しないとダメだったな〜と反省しました。


 午後はYosemite Fallを目指します。自家用車で移動するとまた駐車場が見つからなさそうだったので、公園内を走っているシャトルバスを利用しました。 


 ヨセミテ滝は写真の通り多段構成になっていて、Upper Yosemite Fallが 1430フィート(436メートル)、Lower Yosemite Fallが320フィート(97メートル)、その間(the middle cascades)が675フィート(206メートル)という大規模なもの。山道を頑張って数時間歩くとUpper Yosemite Fallを間近にできるんですが、今回は無理しない方針でLower Yosemite Fallだけじっくり見ることに。


 これがLower Yosemite Fall。夏場でも水量があってけっこう迫力ある。



 滝の下流。

 この後はまたシャトルバスでMirror Lakeに移動しました。シャトルバスの停留所から平坦な道を20分ほどてくてく歩くと湖に着きます。 




 天気が良ければそれこそ鏡のように周囲の景色や空を反射するのかもしれないけど、この日は曇り空だったので「普通に綺麗な小さい湖」という感じ。そして湖の中に入って水遊びをしている人たちがけっこういて、みんな寛いでいる……夏休みっぽい(3日目に続く)。

2017年9月21日木曜日

ヨセミテ国立公園[1](Yosemite National Park)

 少し前の話になりますが、夏休みの小旅行に2泊でヨセミテ国立公園(Yosemite National Park)に行って来ました。ミュアウッズ国定公園と合わせて樹ばっかり見ている感じの夏休みなんだけど、それはそれでかなり楽しかったのでまあ良し。

 サウスベイからヨセミテ国立公園の入り口までは、道が空いている理想的な状況でも3時間30分程度。渋滞や休憩時間を入れると、現実的には4〜5時間かかります。ハイシーズンの週末は公園入り口が恐ろしく渋滞しているそうなのですが、今回は平日の移動だったのでそれほど並ばず夕方頃に公園の入り口を突破できそう。暗くなるまで多少は時間があったので、宿に行く前にヨセミテ渓谷の入り口近くにある名所の一つTunnel Viewに寄ってみることにしました。


 あいにくの曇り空でモヤッとしてますが、写真の中央、遠くにうっすらハーフドーム(国立公園内にある有名な花崗岩ドーム)が見えますね。この景色はあれだわ、うちのMac Book Airの壁紙と同じやつだわ……。MBAの方はおそらく冬景色で、手前の岩山が赤茶色に写っているところが違いますが。



 渓谷の中はこんな感じでみっしり木々が立ち並んでいます。さらに少し東に移動すると観光客が集まっているスポットがあり、何かな〜と近づいたらBridalveil Fallという有名な滝でした。


 後から気づいたんだけど、Tunnel Viewの写真の右側に写っている滝がこのBridalveil Fallですね。一般に、ヨセミテの滝の水量が一番多いのは5〜6月。昨年までは歴史的な干ばつの影響でずっと水が枯れている名所も多かったらしいですが、今年は夏でも滝の水量がけっこうあって楽しい。



 行きの長時間移動でそれなりに疲れているので、滝を見た後は早めにホテルに撤収しました。移動中に車窓から外を見ていると、写真のような立ち枯れたような、山火事で燃えたような木立が目につきました。基本的には綺麗な場所なんですが、こんな感じでまだ干ばつの痕跡があちこちに残っているんですね(2日目に続きます)。

2017年9月19日火曜日

SFMOMAのSoundtracks展(San Francisco)

 3年間の休館を経て、昨年リニューアルオープンしたSFMOMA(San Francisco Museum of Modern Art)に行ってきました。今回はSoundtracksという音にちなんだ企画展示を主に見て回ったんだけど、これがとても面白かった。



 天井に逆さまに設置されたドラムが企画展の始まり。



 円形のプールの青い水面に白い磁器を浮かべたもの。「どの辺がSoundtracks?」と思ったけど、漂う磁器同士が偶然ぶつかって涼しい音を立てるところなんだろうな〜。


 赤いケーブルをモヤッとまとめた雲状のオブジェみたいなもの。会場に用意されたヘッドフォンを着けて雲に近づくと、ケーブルから発する電波が音に変換されて聞こえます。雲のどの部分に接近したかによって、聞こえる音が変わる仕組み。



 企画展の中で一番「様子がおかしいな」と思ったのがこれ。メトロノームの音に従って、規則正しく秒刻みで抵抗器やコンデンサの絵を8時間ひたすら描いていく様子を動画で展示したもの。動画の横には、作画に使った衣装や机が置いてあります。



 壁一面に貼ってある描き終わった絵の量を見ると「どうかしてるぜ」感がつのる。「オートメーション化している仕事ってそれはそれで大変よね」とかそういう意図なのかな……。



 二番目に「様子がおかしいな」と思ったのは、64分もあるこちらの映像展示。暗い展示室内に8つのスクリーンを用意し、1つの家を8つの異なる場所から撮影した映像を流しています。各スクリーンには、それぞれ異なる楽器を持った人が映っている。最初は各人が個別に楽器を弾いていたのが、次第に一つの大きな曲になっていくという流れです。あるスクリーンにいた人が、途中から部屋を移動して別のスクリーンに乱入したりして面白い。


 風呂場でギターを弾いているのがこの展示の作者らしいです。一番おいしいポジションを自分でやったんだね……。上に挙げた以外にも音を使ったインスタレーションがたくさんあって、かなり長い時間楽しめます。音を取り入れた作品をずっと見ていると、視覚だけにうったえるアートに触れたときに比べて脳を直にひっかきまわされるような感覚が強まる。




カフェラテで休憩。館内のカフェはSightglass Coffeeでした。

2017年8月31日木曜日

ミュアウッズ国定公園(Muir Woods National Monument)

 前エントリの続き。夏休みにミュアウッズ国定公園(Muir Woods National Monument)へ。午後になると公園内の駐車場が混み合ってスペースが見つからないらしいので、サウサリートに車を止めてシャトルバスでミュアウッズに向かうことにしました。バス停は前のエントリで紹介したレストラン、Poggio Trattoriaのすぐ近く。店の道を挟んで向かい側にSausalito Visitor Information Kioskの建物があって、その手前にMuir Woods Shuttle Stopと書かれたバス停があります。5月から10月の間は、ここから往復5ドルでミュアウッズ行きのシャトルバスが出ています(時刻表などはこちら)。ミュアウッズまではうねうね山道を進んで30分程度です。



 そもそもミュアウッズ国定公園に来ようと思ったのは、ESLの教科書にコースト・レッドウッド(coast redwood、またはsequoia sempervirens)の保護活動についての話が出てきたため。レッドウッドは植物の中で最も樹高が高いらしく、どんなものなのかちょっと見てみたかったのです。一番背の高いレッドウッドはミュアウッズのさらに北、サンフランシスコから車で5時間半の距離にあるレッドウッド国立・州立公園に生えているらしい。しかし「さすがに5時間半は遠い……」と躊躇したので、まずは近場でレッドウッドが見られるミュアウッズに来てみました。



 ミュアウッズにあるレッドウッドの多くは樹齢600年〜800年で、一番古い樹は樹齢1200年だそう。ミュアウッズ内で一番背の高い樹は258フィート(78.6メートル)だとか。レッドウッド国立・州立公園より小規模だとしても、十分な迫力。レッドウッドの樹はものによっては379フィート(115.5メートル)くらいまで伸びるらしいです。




 上の写真は紀元後909年〜1908年まで生きた樹の年輪。だいたい樹齢1000年でこのくらいのサイズになるわけね。





 園内のそこかしこにある説明書きにセオドア・ルーズヴェルトについての記述があるので「なんでかな〜」と思っていたら、ミュアウッズを国定公園に指定したのがルーズヴェルトなんだ。なるほど。

















 その気になれば山がちの道や海が見える道などいろんなトレイルを歩けるらしいのですが、今回はそこまで気力がなかったので公園の入り口近くを1時間30分ほど散策しました。それでも十分に楽しかった〜。

 なお、帰りのシャトルバスがものすごく混んでいて、乗れるまで1時間ほど公園のビジターセンター付近で待つことになりました……。というわけで、ハイシーズンのミュアウッズを訪れる際には「とにかく朝早く自家用車で来る」のが一番時間のロスが少なくてお勧めです。