森の日記: [ESL : De Anza]High Intermediateレベルの授業の概要(1)

2017年9月6日水曜日

[ESL : De Anza]High Intermediateレベルの授業の概要(1)

 Placement Testのエントリで触れた通り、De AnzaのESLに通い始めて最初の学期に振り分けられたクラスは「High Intermediate」(“中の上”くらいの意味なのかな…?)レベルでした。High Intermediateにはリスニング&スピーキング、リーディング、グラマー&ライティングという3種類のクラスがあります。

 ここでは各クラスでどんな授業を受けたのか大まかに紹介しようと思いますが、自分で授業を受けた感想ならびに他の生徒から聞いた話を総合して言えるのは、「同じ種類のクラスでも教える講師によって授業内容がかなり違う!」ということ。例えば使う教科書も講師が選ぶので、クラスごとに内容が異なります。私が参加した各クラスについてざっくり一言で表すと、

High Intermediate Listening and Speaking(ESL251):あまり役に立たなかった
High Intermediate Reading(ESL252):面白い。大変役にたった
High Intermediate Grammar and Writing(ESL253):負荷が重い。そこそこ役に立った

……となるのですが、これはあくまでも「私が受けた授業のケース」であることをご留意ください。同じ種類のクラスでも、違う講師を選んだ場合は全く違う感想に至ることでしょう。

 High Intermediate Listening and Speaking(ESL251)は、(英語に触れる機会そのものは増えたものの)知識や能力を伸ばす点ではあまり役に立ちませんでした。このクラスは「NorthStar Listening and Speaking 4 with MyEnglishLab (4th Edition)」という紙の本とオンラインコンテンツがセットになった教材を使うのが特徴。生徒は授業の前に「MyEnglishLab」というWebサイトにアクセスし、紙の本の章ごとのテーマ————例えば「睡眠障害」とか「神童とは何か」とか—————に沿ってオンラインのリスニング教材を聞き込みます。さらに、リスニング教材の内容に関する正誤問題や、単語とその意味のマッチングクイズをWeb上で宿題としてこなす必要があります。教室ではオンラインで事前に勉強した内容を踏まえて学生同士でディスカッションしたり、紙の本に書かれた問題を解いたりするわけです。

 総じてかなり単調な授業で、今後の英語学習に役に立ちそうな体系立った知識やメソッドを教えてくれることもなかったため「これなら自分で教材を買って自力で勉強するのとあまり変わらないな」という印象でした。後で別の講師に聞いたところ、本来のESL251では発音記号の読み方を含め発音を徹底的に学ぶらしいのですが、私の受けた授業ではこうした内容にはほとんど触れませんでした。

 さらに、宿題の量が多くて要件がややこしすぎるのもつらかったです。上記のほかにも、締め切りがバラバラな多種多用な宿題が出されました。いくつか例を挙げると、「英語を読み上げる自分の音声をマイクで録音して講師に送り、採点してもらう」「De Anzaで開催されているワークショップやイベントに一定回数参加し、その内容を要約する」「学外のイベントに参加してレポートにまとめる」「身近にいる家族以外のネイティブ・スピーカーにインタビューし、内容をまとめて提出する」「学生をグループに分け、グループごとに映画を観て概要や感想をプレゼンテーションする」といった具合です。これらの宿題は必ずしも教科書のテーマと連動していないこともあり、学生にとっては「いま一体何のために課題をこなしているんだろう…?」という徒労感が募りました。宿題の量と種類が多すぎるため講師自身が混乱し、締め切りや提出方法の告知がきちんとなされなかったり、提出の条件がコロコロ変わったりしたのも困った点でした。

 長くなったので続きます

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